地盤置換工法「コロンブス」

概 要

日本建築センター建設技術審査証明取得
コロンブス工法は、発泡樹脂を用いた土木分野の軽量盛土工法、土圧軽減工法、軟弱地盤の構造物沈下対策工法、凍害対策法、地すべり地区の排水工法として開発してきた工法をもとに、用途を建築物基礎地盤へと拡げ技術開発をしたものであり、地表面を掘削し軽量地盤を基礎下等に敷設することによって、振動遮断性能を高め住環境の改善を図ることのほか、地表面の土を排土して軽量地盤と置換えることによって表層地盤の重量を軽減するもです。
コロンブス工法は基礎下の重い土を取り除き、そこに軽いEPSの《ジオフォーム》を入れ、軟弱地盤にかかる建物重量を軽くして沈下を抑えます。さらに、地盤とのバランスをとり、物が傾いて沈む不同沈下を防ぎますので、支持層の深い超軟弱地盤でも安心です。

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コロンブス工法で使用する緩衝材《ジオフォーム》が、「交通振動、工場の機械振動による揺れを弱め」、「地震の揺れを反射・吸収し」、衝撃を弱めて基礎コンクリートに伝えますので、建物に伝わる揺れが低減します。軟弱地盤ほど地震の揺れが長く、大きくなります。地盤置換工法[コロンブス工法]の場合、軟弱地盤対策の結果として、不同沈下対策と地震動の低減、ダブルの効果が得られます。

《ジオフォーム》とは
ジオフォーム(S-16~S-25)は、ポリスチレンビーズを型内発泡法によって製造する発泡スチロール(EPS=Expanded Poly-Styrol)で、2.0×1.0×0.5mの直方体を標準品としています。
軟弱地盤と置き換える際は、EPS土木工法と同等の品質管理を行います。重さが砂の1/100の軽量材でありながら、許容圧縮強さは34.3~68.6kN/㎡と強靱な《ジオフォーム》を、現場ごとに、作成した施工図に従って工場で加工したものを敷設します。液状化には、形状を変えて排水性を持たせて対応します。免震・振動対策については、材質を変えることで性能を高めます。

ジオフォームとは

特 徴

■不同沈下対策 建物の重さから、地盤の支持力を差し引いた分の土を撤去し、そのあとへ《ジオフォーム》を敷設します。地盤への荷重が大幅に軽減されるうえに、あらかじめ調査によって荷重の偏りを確認し、均等な状態になるように調整して施工します。

不同沈下対策

■振動対策 地盤を伝わってくる振動や衝撃を《ジオフォーム》が吸収します。
さらに基礎のコンクリートでもやわらげますから、建物に伝わる振動や衝撃が大幅に軽減されます。交通や、工場の機械などの環境振動に対しても顕著な効果があります。

振動対策

■地震対策 従来の基礎が、地盤からの振動を建物にほとんど伝えてしまい、地震などの被害を大きくしてしまうのに対し、《ジオフォーム》ベタ基礎で振動を大幅に吸収・緩和する地盤置換工法[コロンブス]は、一般の基礎に比べ揺れが大幅に減少します。
その免震効果は、地震観測記録や、地震の被災地で実施している聞き取り調査でも実証されています。

地震対策

■遺跡対策 事前に存在を確認することが困難な遺跡が土工事の途中で発見されると、工事を中断しなければならないばかりか、長期間にわたって再開できなくなる場合もあります。地表近くの地盤を《ジオフォーム》に置き換える[コロンブス]は、そうした遺跡発見に伴うリスクを回避できます。

遺跡対策

適用範囲

建物総重量60kN/㎡以下の建物(木造~RC3・4階建て程度)

仕様など詳しくは公式サイトでご覧ください

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