概 要
Flex Top Pile 構法(既製コンクリート杭)【BCJ評定-FD0141-04,05】
-大成式杭頭半剛接合構法-
F.T.Pile構法は、既製コンクリート杭に対応した杭頭半剛接合構法(杭頭半固定工法)であり、杭頭接合部を半剛接合(半固定接合)とすることで、杭基礎の耐震性能を高める技術です。引抜き力にも対応しており、一般的な埋め込み杭工法はもちろん高支持力杭工法にも適用することで、過大に作用する杭頭モーメントを低減することができます。
特 徴
■耐震性の向上 地震時に生じる杭および基礎梁の曲げモーメントを低減することによって、地震時の損傷を極めて小さくでき、極大地震を受けた場合でも継続使用が可能であることを実験と解析により確認しました。
■基礎の合理化 杭頭接合部に特別な装置などを必要としないシンプルかつ低コストな杭頭接合方法です。杭頭曲げモーメントの低減により、杭と基礎梁の縮小、およびそれに伴う掘削土量の削減が可能です。また、最適設計により、従来構法に比較してフーチングの大きさを縮小できます。
■施工性の向上 F.T.キャップを杭頭に被せるだけで作業が完了します。また、定着鉄筋がないため基礎の配筋作業も容易になり、工期短縮に貢献します。
適用範囲
①杭径300mm~1,200mmの全ての既製コンクリート杭(PHC杭、SC杭、PRC杭など)
②引抜き力が作用しない杭に適用する標準タイプと引抜き力が作用する杭にも適用できる引抜きタ イプの2種類があります。
③あらゆる規模・用途の杭基礎構造物に適用可能であり、多数の適用実績があります。