G-ECS PILE工法

概 要

基礎杭メーカーとしてひたむきに“支える技術”を追求し、現場の多様なニーズに応えるべく開発したのが「G-ECS パイル工法」です。
性能、安全、環境、コスト、工期、あらゆる面で高いパフォーマンスを発揮し、数多くの現場で採用されています。
「G-ECS パイル工法」は、多様な地盤で最大級の支持力係数を発揮する鋼管杭基礎工法です。
環境に優しく、しかも狭小地や搬入路での施工も可能。シンプルな杭デザインや施工機の小型化によって、製造・施工のコストダウンも実現しました。開発技術力を結集し、今の杭基礎施工が抱える課題を解決した工法です。

G-ECS PILE工法 PDF

特 徴

■α=184(砂質・礫質地盤)
α=150(粘土質地盤)の強力な支持力
シンプルな独自の先端デザインは、それのみで十分な支持力を発揮。二枚刃構造で掘進性能を向上させ、杭先端の地盤を乱しにくくすることで支持力大幅アップを実現しました。

■κ=56(砂質・礫質・粘土質地盤)の
業界トップクラスの引抜き方向支持力
シンプルな先端デザインは、地震、風圧、施工荷重による引抜きに耐える高い引抜き支持力も発揮。特に粘土質地盤への対応は業界初です。

■低騒音・低振動、排出残土ゼロ
環境汚染なしのエコロジカル製品
回転貫入工法なので産業廃棄物(排出残土)が出ず、土壌や水質の汚染がないエコロジカルな製品です。さらに低騒音・低振動で現場周辺環境にも配慮。杭の撤去も容易なので、土地の再利用を助けます。

■施工の短期化と低コストを実現
一貫した管理体制で高品質も保証
杭形状をシンプルにしたことで製造コストを抑え、施工も簡素化し、短工期と施工費ダウンを徹底。材工一貫管理し、第三者機関による製品検査体制も整えているため高品質です。

■狭小地や高さ制限がある場所など
さまざまな施工条件に対応
小型の専用施工機械を使用するため、住宅地やオフィス街などの狭小地でも施工可能。短尺リーダーを使用し、建築物内などの高さ制限のある場所でも施工できます。

G-ECS PILE工法 特徴その1 G-ECS PILE工法 特徴その2

適用範囲

適用する地盤の種類
■基礎杭の先端付近の地盤の種類:砂質地盤、礫質地盤、粘土質地盤
最大施工深さ
杭軸部径(Dp)の130倍
※最大施工深さは施工地盤面から杭先端までの施工深さです

施工順序

施工順序

地盤の許容
支持力計算式

地盤の許容支持力計算式

ここで、(i)、(ii)式において、

α: 杭先端支持力係数
砂質地盤、礫質地盤 【認定番号 TACP-0208】
α=184(5≦N≦60)
粘土質地盤【性能評価番号 BCJ基評-FD0178-01】
α=150(10≦N≦50)
ただしDは杭本体部の杭径(m)
β: 砂質地盤における杭周面摩擦係数
β=0
γ: 粘土地盤における杭周面摩擦係数
γ=0
N: 基礎杭先端より下方に1Dw、上方に1Dwの範囲の地盤の標準貫入試験による打撃回数の平均値(回) Dw: 翼部実面積(Ap)と等価な円の直径
Ap: 翼部の実面積(m2)
Ns: 砂質地盤の標準貫入試験による打撃回数の平均値(回)
Ls: 基礎杭周囲の地盤のうち、砂質地盤に接する有効長さの合計(m)
qu: 基礎杭周囲の地盤のうち、粘土質地盤の一軸圧縮強度の平均値(kN/㎡)
Lc: 基礎杭周囲の地盤のうち、粘土質地盤に接する有効長さの合計(m)
Ψ: 基礎杭周囲の有効長さ(m)

地盤の許容
支持力計算式

地盤の許容支持力計算式

ここで、(iii)式において、

κ: 先端抵抗係数
砂質地整、傑質地盤
κ=56(10≦Nt≦60)
粘土質地整
κ=56 (5≦Nt≦50)
Nt: 杭先端より上方3Dwの範囲の地盤の標準貫入試験による打撃回数の平均値(回)
Atp: 翼部の有効面積(m2)
Wp: 浮力を考慮した杭有効自重(kN)

最高有効杭長は5mです。

構造図
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